先生メモ(公開前に削除)
- 核:政治=(今回の具体例:____)
高校生にとって身近に感じられない政治について身近なもの学級での活動と結びつけながら枠組みを広げて政治について理解を深する。
アリストテレス、ハンナ・アーレントの言葉から政治の本質について理解を深める。
高校生がスケートボードパークを請願した事例を元に高校生でも政治に参加できることを実感する。 - 必修語3:____/____/____
- 導入30秒(自分ゴト化の問い):____
- 演習3(○×・選択・50字):____/____/____
- Exit 30字:____を自分の言葉で
- 出典(教科書・頁):____
政治って、「僕の不満」を「みんなのルール」に変えること
政治っていうと「国会」とか「選挙」とか、難しくて遠い世界のことに聞こえるよね。
でも本当は、君が「なんで?」って思うこと、全部が政治のタネなんだ。

てつろう
先生、この間、空き地でスケボーをしてたら「ここでやっちゃダメだ」って大人に怒られちゃって…。誰の土地でも道路でもないのに。近くに練習できる場所が本当にないんですよね…。どうしたらいいですか?

ヒガ
そっか、練習場所がなくて困ってるんだね。
実はそれ、高校生が市を動かして、スケボーパーク建設が決まった例があるんだよ。これ、見てみて。
- 参考リンク
https://www.asahi.com/articles/ASQ6K4PXJQ6FOXIE01R.html - 参考リンク2:
https://www.city.susaki.lg.jp/life/detail.php?hdnKey=5503

てつろう
え、すごい!高校生でも市を動かせるんですね!
…でも、こういうのって「政治」ですよね?正直、あんまりよく分かってなくて…。

ヒガ
いい質問だね。難しく考えなくて大丈夫だよ。
政治って、「『やりたいこと』がぶつかった時の、ルール作り」のことなんだ。
例えば、てつろうくんは「スケボーがしたい!」、怒った大人は「静かにしてほしい」
この「ぶつかり合い」を調整するのが「政治」。
だから「浦添市にパークを作って!」とお願いするのは、まさに政治への第一歩なんだよ。

てつろう
なるほど!じゃあ、僕が「通学路の渋滞、どうにかならないかな」とか「遊べる公園が少ないな」って思うことを、市に伝えて良くしてもらうのも「政治」なんですか?

ヒガ
その通り!
例えば愛知県のある市では「スマホは1日2時間まで」っていう条例ができたんだ。これも「健康を守りたい」っていう思いと「自由にしたい」っていう思いを調整した結果といえるよね。

てつろう
へえー、2時間はちょっと短いかも(笑)。でも、そういうルールも話し合って決めるんですね。テレビのニュースで政治について流れてくると難しくて自分とは関係なさそうなものだと思っていたけど、身近で自分たちにもできることがあるんですね!

ヒガ
いい視点だね!

てつろう
そもそもなんで、国や市町村にルールに従わせる力があるんですか?

ヒガ
いい質問だね!政治と法の意義と役割、ルールに従わせる力である権力について詳しく一緒に見ていこう!
本時のゴール
- 「政治」とは「対立の調整」であり、学級活動から国の政治まで、規模が違うだけで本質は同じだと理解する。
- 高知県のスケボーパークの事例から、高校生でも政治に参加できることを実感する。
- アリストテレス、H.アーレントの言葉から、「なぜ私たちは政治をするのか」という本質を説明できる。
まずは、全体像
- 政治とは何か?←本時
- なぜルールに従う?(権力と正当性)
- 法と道徳って何が違う?
- 社会契約説
- 法の支配
- 権力分立
- 民主政治の歩み
- 各国の政治体制
必修語句
- 政治(せいじ):意見がぶつかった時(利害の対立)に、それを調整して、みんなのルールを作ること。
- 利害の対立(りがい
のたいりつ):「やりたい事」と「やってほしくない事」がぶつかること。 - 人間はポリス的動物である:(アリストテレスの言葉)人間は、仲間(ポリス)と話し合ってルールを作ることで、初めて幸せになれる生き物だ、という意味。
要点:政治の「スケール」と「本質」
「政治」は、君の身近なところから国レベルまで、全部つながっている。
レベル1:学級(ミクロ)
- 対立:「文化祭、お化け屋敷やりたい!」「いや、タピオカ屋がいい!」
- 調整:話し合い、多数決で「タピオカ屋」に決定。
- ルール:クラスの決定として、みんなで協力する。
レベル2:市町村(ミドル)
- 対立:「スケボーする場所が欲しい」(てつろう)vs「静かな公園にしてほしい」(住民)
- 調整:市役所や議会が、両方の意見を聞き、場所や時間を探る。
- ルール:「スケボーパーク条例」や「公園ルール」を作る。
レベル3:国(マクロ)
- 対立:「バイト代(時給)上げて!」(てつろう)vs「人件費は抑えたい」(店長)
- 調整:政府が、労働者側と経営者側の意見を聞き、専門家が話し合う。
- ルール:「最低賃金法」として、全国(または県ごと)の時給を決める。
規模は違っても、やっていることは「対立を調整して、ルールを作る」で同じなんだ。
💡 じゃあ、なんで「政治」なんて面倒なことをするの?
① アリストテレス(古代ギリシア)
「人間はポリス的動物である」
→ てつろうくん訳:「人間は、一人では生きられない。仲間(ポリス)と話し合ってルール(政治)を作るのは、息をするのと同じくらい『人間のデフォルト機能』なんだ」
② ハンナ・アーレント(ドイツ)
「政治とは、複数の人々が『言葉』と『説得』によって共に行動することだ」
→ てつろうくん訳:「政治は政治家だけがやるものじゃない。君(てつろう)が『こうしたい!』と声を上げ、他人に働きかける、その『参加する行動』そのものが、政治の本当の意味なんだ」
自分ゴト化:君も「政治」に参加できる
「でも、高校生の僕に何ができるの?」って思うよね。
H.アーレントが言う「参加」を、本当にやった高校生たちがいる。
高知県須崎市の「スケボーパーク」問題
てつろうくんと全く同じ悩みを持った高校生たちが、「練習場所が欲しい」という声を上げた。彼らは署名を集め、市議会や市長に「直談判」したんだ。
- 彼らは「スケボーする場所がない」という**対立**を、
- 「署名を集めて市長にお願いする」という**政治的行動(参加)**に移し、
- 「パークを建設する」という新しい**ルール(市の決定)**をゲットした。
これは、君の住むここ浦添市でも、沖縄県でも、誰でも起こせる「政治」なんだよ。
FAQ(よくある質問)
「政治」って、結局「選挙」のことじゃないんですか?
選挙は、政治(=ルール作り)に参加するための「大事な手段の一つ」だけど、すべてじゃない。
スケボーパークの例みたいに、署名を集めたり、市役所に意見を言ったり、SNSで「#〇〇を良くしたい」と発信することも、立派な政治参加(アーレントの言う「行動」)だよ。 アリストテレスとハンナ・アーレントって、言ってることが似てませんか?
いい視点だね。二人とも「人間にとって、仲間と話し合って行動すること(=政治)は超重要だ!」という点で共通している。
・アリストテレスは「それが人間の本質(デフォルト)だ」と言った。
・アーレントは「その『行動』そのものに価値があるんだ」と強調したんだ。
Exit Ticket(20–30字)
「政治とは、〇〇な対立を調整し、△△でルールを作っていく行動のことだ」
(〇〇と△△に自分の言葉を入れてみよう)
共通テストに挑戦(練習問題)
問:政治の本質に関する記述として、最も適当なものを選べ。(架空)
1. 政治とは、優れた指導者が国民を導くことであり、国民はそれに従うべきである。
2. 政治とは、利害の対立を調整する営みであり、アリストテレスは人間を「ポリス的動物」と呼んだ。
3. 政治とは、経済活動を活発にすることであり、文化的な活動は含まれない。
4. 政治とは、選挙で投票することのみを指し、それ以外の活動は含まれない。
(答え:2)
参考・出典(no-print)
- Yahoo!ニュース「愛知県豊明市のスマホ条例」(2025/10/1)
- 『2024 政治・経済資料集ズームアップ』(実務出版)

