サンプルD:功利主義(ベンサム/J.S.ミル)

今日の問い(ヒーロー)

最大多数の最大幸福? 功利主義は「より多くの人がより幸せになる選択」をよしとする。では、どんな幸福を数えるのだろう?質の違いは?


本時のゴール

  • ベンサムとJ.S.ミルの共通点・相違点を説明できる
  • 日常の選択を効果(結果)の観点で検討できる
  • 1問チェックで理解を確かめられる

まずはここだけ(必修語3つ)

  • 最大多数の最大幸福:多くの人の満足(効用)を最大にすること。
  • 量的功利主義(ベンサム):快・不快を量(強度・持続・確実性…)で比較。
  • 質的功利主義(ミル)質の高い快(知的・道徳的)がある、と区別。

あなたの選択(自分ゴト化①)

放課後:短時間でSNSをだらっと見る/友人に数学を教えて感謝される――全体の幸福はどちらが大きい?理由を1行。

ローカル・アンカー(沖縄)

地域行事の手伝い・観光マナー・公共交通の席譲りなど、全体の幸福を増やす選択例を1つ書く。

図解(1枚で理解)

左:ベンサム(量の比較)/右:ミル(量+質)。共通:結果の良さで判断。相違:何を良い結果とみなすか

身近な例

席を譲る:1人の不快(立つ)< 複数人の快(譲られた人・見ている人の安心)。
ただし、状況により結果は変わる(安全・混雑度)。

誤解しやすい点(FAQ)

功利主義=自分さえ得ならOK?

いいえ。全体の効用(幸福)を最大化する立場。

量だけ見ればよい?

ベンサムはを重視、ミルはも区別。「満足した豚より不満足な人間…」の趣旨。

結果が良ければ手段は何でもOK?

強い批判点。権利侵害や少数者の犠牲を正当化する恐れ。限界も学ぶ。

ミニ演習(理解度チェック)

  • ○×:功利主義は「結果」を基準に善悪を判断する → ○
  • 選択:ベンサムとミルの違いは? a) 量のみ/量+質 b) 義務重視 c) 神命重視
  • 短答:「最大多数の最大幸福」とは何の最大化? → 効用(幸福)

Exit Ticket(1問)

今日の自分の選択を1つだけ取り上げ、全体の幸福の観点で評価して1行で理由。

3分補習(テキスト版)

  • 失敗:自分の快だけで判断する。
  • 超要約:功利主義=結果の良さで善悪判断。ベンサム(量)/ミル(量+質)。
  • 例え:SNSか手伝いか――全体の満足はどちらが増える?
  • 1問:混雑したバスで席を譲る判断のポイントは? → 関係者全体の快・不快の合計
  • 次:クラスのルール案を「全体幸福」で1つ改善。

共通テスト対策(3問)

  • 易:最大多数の最大幸福=効用の最大化
  • 標準:ミルが強調したのは何の違い? → 快の質
  • 言い換え:「結果主義」=行為の結果で善悪を判断

参考・引用(追記)

ベンサム『道徳および立法の諸原理序説』/J.S.ミル『功利主義論』/高校倫理教科書(版・年)